卵子凍結は何歳までできる?年齢制限や基本の流れを紹介

卵子凍結は何歳までできる?年齢制限や基本の流れを紹介

最終更新日:
2025-11-21
公開日:
2025-08-26

卵子凍結は将来子どもを考えているカップルにとって選択肢の1つです。しかし「何歳まで凍結できるの?」「凍結しても妊娠できるの?」といった不安を感じる方も多いでしょう。本記事では、卵子凍結の年齢制限や妊娠率、費用の目安まで解説します。卵子凍結を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

卵子凍結は何歳までできる?

女性の社会進出やライフスタイルの多様化に伴い、将来の妊娠や出産に備えて卵子凍結を検討する方が増えています。とはいえ、「何歳まで卵子凍結できるの?」と疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、卵子凍結が可能な年齢を詳しく解説します。

40歳までに卵子凍結が可能

一般的に、卵子凍結は40歳までに行うことが推奨されています。生物学的には40歳を過ぎても採卵は可能ですが、卵子の質や数が急激に低下するため、成功率は大きく下がります。

そのため、クリニックでも40歳前後を上限としているところが多く、38歳までを推奨年齢とするケースも。卵子凍結が気になっている方は、なるべく早めに検討しましょう。

45歳までに妊娠〜出産が望ましい

凍結卵子を使って妊娠・出産する場合でも、年齢の上限も意識しなければいけません。必ずしも不可能というわけではありませんが、医学的には45歳前後までに妊娠・出産するのが望ましいとされています。

これは、高齢になるほど妊娠率が下がるだけでなく、妊娠合併症や胎児へのリスクも高くなるためです。

年齢別の卵子の質と妊娠率を解説

一般的に卵子凍結は「若いほど有利」と言われますが、実際には年齢によってどのような差があるのか気になる方も多いはず。ここでは、年代別に卵子の質や妊娠率の違いを解説します。

20〜30代前半は妊娠率が高い

20代から30代前半の卵子は染色体異常が少なく、30代後半から40代の妊娠率より高いことがわかっています。

20代から30代前半で卵子凍結を行えば、凍結後の使用時にも高い確率で妊娠につながる可能性がある点もメリットです。

30代後半〜40代でも卵子凍結は可能

30代後半以降でも卵子凍結は可能です。しかし採卵できる数が減りやすいうえ、妊娠率も大幅に低下します。

また、卵子や女性の体調によっては複数回の採卵が必要になる場合もあり、費用や身体的な負担が増える点にも注意が必要です。

卵子凍結は若いほど質の良い卵子を保存でき、妊娠率も高くなります。「いつかやろう」と考えるのではなく、将来のライフプランを見据えて、なるべく早く検討することが重要です。

卵子凍結のご相談はcuepodのオンラインカウンセリングでご相談いただけます。

卵子凍結に年齢制限がある理由

卵子凍結には40代前半までと、年齢制限があります。卵子凍結に年齢制限がある理由が気になる方も多いでしょう。ここでは、卵子凍結に年齢制限がある理由を解説します。

卵子は加齢とともに質が低下するから

女性は生まれたときに約200万個の卵子を持っていますが、30歳頃には約5万個、40歳には約5,000個(※)まで減少すると言われています。

さらに、加齢とともに卵子の質も低下し、染色体異常のリスクも上がるため、妊娠につながりにくくなります。

“厚生労働省 公式HP”参照

妊娠合併症のリスクが高くなるから

35歳以上の出産は医学的には高齢出産とされ、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群、流産、早産といった合併症のリスクが高まります。

母体の健康はもちろん、赤ちゃんへの影響もあるため、可能な限り早めの出産がベスト。そのため、卵子凍結には年齢制限が設けられているのです。

卵子凍結を検討する際の注意点

卵子凍結にはメリットも多い一方で、いくつかの注意点もあります。特に年齢や費用、体への負担など、さまざまな点で検討が必要です。ここでは卵子凍結で後悔のない選択をするために、注意点を解説します。

クリニックによって年齢制限が異なる

卵子凍結を受け付けているクリニックでも、年齢制限はさまざまです。そのため、かかりつけのクリニックの方針を確認しておきましょう。

たとえば、Aクリニックは40歳まで、Bクリニックは35歳までなど、医師の方針によって違いがあります。

保管費用がどのくらいかかるか確認する

卵子凍結後の保管には、年間で2万〜5万円程度の費用がかかります。保管が長期にわたる場合、総額が高額になることも。

自治体によっては助成金が出ることもありますが、費用の目安や支払い方法も確認しておくと安心です。

卵子凍結=出産保証ではない

卵子凍結は妊娠、出産を保証するものではありません。たとえば、実際に受精卵を用いた体外受精における妊娠率は36.1%(※)と報告されています。さらに36歳以上では流産率が右肩上がりに増加しており、41~45歳で40%(※)台に至っています。

そのため、必ず出産できると考えず、あくまで将来の妊娠・出産のための選択肢の1つとして捉えることも重要です。

 ※2022年日本産科婦人科学会 ARTデータブック

卵子凍結が何歳までできるか確認しよう

本記事では、卵子凍結が何歳まで可能なのかについて解説しました。年齢が上がるにつれて卵子の質や妊娠率は低下するため、卵子凍結を検討するなら、できるだけ早いタイミングでの行動が重要です。医療機関ごとに方針や年齢制限が異なる場合もあるため、まずは信頼できるクリニックでカウンセリングを受けてみてください。

卵子凍結についてもっと知りたい方は、Cuepodのオンラインカウンセリングでケアコーディネーターに相談してください。ケアコーディネーターがあなたに最適な専門家を紹介します。

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