「妊活サプリに効果があるか知りたい」
「マカは副作用があるという情報を読んで不安…」
「葉酸は男性も飲むべきなの?」
妊活サプリを検討しているけれど、男性にも本当に必要なのか疑問を感じている方は多いのではないでしょうか?最近では、男性の妊活でもサプリによる栄養補給を選択肢の一つとして考える方が増えています。
実は、不妊の原因は男女とも約50%程度とほぼ同じ割合で、男性側の体調や生活習慣、栄養状態も妊娠率に大きく関わっていることがわかっています。
この記事では、以下の内容について詳しく紹介します。
- 妊活中の男性に葉酸サプリが注目される理由
- 亜鉛・コエンザイムQ10サプリの効果
- マカのサプリを摂取するときの注意点
- 男性が妊活を続けるために大切なこと
科学的根拠に基づいてわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
男性も妊活サプリの摂取がおすすめ
妊活は、女性だけでなく男性にも準備が必要です。近年はストレスや喫煙、栄養バランスの乱れにより、男性の精子の質が低下している傾向が指摘されています。最近の研究では、葉酸や亜鉛、マカなどのサプリメントが、精子の質に良い影響を与える可能性が示唆されました。
また、2020年の研究によれば、世界的に見てカップルの約40〜50%において、不妊は男性側に主な原因があると述べられています。
(出典元:Leisegang & Dutta.,2020. Do lifestyle practices impede male fertility?)
妊活は、女性だけの問題ではありません。男女が共に取り組むことが重要とされているのです。生活習慣の見直しと併せて、栄養補助として妊活サプリを摂取することは、男性にもおすすめできる選択肢の一つです。
妊活中の男性に葉酸サプリが注目される3つの理由
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、一般成人男性の葉酸推奨摂取量は、1日あたり240μgです。ここでは、妊活中の男性に葉酸サプリが注目される理由を見ていきましょう。
(出典元:厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書)
1.精子のDNA損傷や染色体異常を防ぐ可能性がある
葉酸の摂取により、精子のDNA損傷や染色体異常を防ぐ可能性があります。とくに、精子のDNAが細かく切れている状態(DNAの断片化)は、受精のしやすさや受精卵の育ちやすさに影響を及ぼします。
2021年の臨床試験によると、高用量の葉酸を補給したグループでは、精子のDNA断片化が有意に減少しました。体外受精や顕微授精による妊娠率も、改善されたことがわかっています。
妊活中の男性にとって、葉酸の適切な摂取は精子の質を保つうえで役立つ可能性があるといえるでしょう。
2.栄養バランスの乱れや生活習慣の影響を補える
葉酸は食生活の乱れやストレス、喫煙・飲酒などによる精子への悪影響をやわらげる働きがあると考えられています。2023年の研究では、葉酸を補うことで精子の動きがよくなり、体外受精の成功率が上がる可能性もあると報告されました。
また、葉酸には酸化ストレスから精子を守る働きがあり、生活習慣によるダメージを補う作用も期待できます。外食が多い方や野菜不足の方は、必要な葉酸量を十分に摂取できていない可能性があるため、サプリでの補給が有効です。
3.妊活初期から取り入れやすい
葉酸は、従来は女性向けの栄養素と思われがちでした。しかし、最近の研究では「カップルで一緒に取り組む妊活サプリ」としても注目されています。
2023年の研究によれば、男性も妊活の初期段階から葉酸を摂取することが推奨されています。
妊娠しやすい体づくりを夫婦で意識すべき、という考えが広がりつつあるといえるでしょう。
男性向け葉酸サプリ:メネビット
妊活をしている男性には、「メネビット」などがあります。
メネビットは、バイエル薬品が展開する妊活サプリ「エレビットシリーズ」の男性版です。
細胞の代謝サポートを期待する亜鉛、抗酸化作用を持つビタミンEのほか、葉酸は400µg配合、セレン、ビタミンCなど、男性の妊活をサポートする成分が複合的に含まれています。
また、「エレビットシリーズ」であるメネビットには、女性向けのサプリメントとして「エレビット」もあるので、夫婦やパートナーで使えるなど、妊活をより一緒に取り組み励ましやすくなる点も特徴です。
パートナーと一緒に準備を進めることで、パートナーとの円滑なコミュニケーションや妊活へのモチベーション維持にもつながるでしょう。
また、製薬企業ならではの品質基準で管理されており、原材料の調達から品質検査まで厳しい基準が設けられている点も安心できるポイントです。
妊活中の女性には、同じ「エレビットシリーズ」として葉酸800µgを摂取できる「エレビット」があります。
バイエル薬品も「ふたり一緒に妊活・妊娠中のためのペア・サプリメント」として「男性のメネビット」と「女性のエレビット」を扱っています。
パートナーと同じシリーズのサプリメントを選ぶことで、自然と励まし合いながら準備を進めやすくなることも魅力です。
妊活中の男性におすすめの亜鉛・コエンザイムQ10サプリの効果
ここでは、妊活中の男性におすすめしたい亜鉛とコエンザイムQ10の効果について解説します。ひとつずつ見ていきましょう。
1.亜鉛|精子の運動率と濃度の改善が期待できる
亜鉛は、精子の運動率を高める働きがあると言われています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、1日あたり10mgの摂取が推奨されています。
(出典元:厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書)
2020年の研究では、精子の動きが悪い男性が3カ月間亜鉛サプリを摂取した結果、精子の運動率と濃度がともに有意に改善しました。亜鉛の抗酸化作用やテストステロン(男性ホルモンの一種)の代謝を通して、精子の機能を高めるためと考えられています。
(出典元:Mustafa & Khan.,2020. Effectiveness of zinc administration in asthenospermia in infertile patients)
安全性も高く、妊活中の男性への栄養補助として期待されています。
2.コエンザイムQ10|精子の質が向上する可能性がある
2025年に発表された研究によると、コエンザイムQ10をサプリで摂取することで、精子の精子の数・濃度、運動率、正常形態率がいずれも改善したことが報告されています。
また、男性ホルモン(テストステロン)や生殖に関わるホルモンの値も上がっていることから、体の内側から精子の質をサポートする働きがあると考えられています。
精子は酸化ストレスに弱いですが、コエンザイムQ10は強い抗酸化作用を持っています。精子の質の改善につながっている可能性があるといえるでしょう。
妊活中の男性がマカのサプリを摂取するときの注意点
マカは、妊活サプリとして注目されている成分の一つです。研究によれば、軽度の精子異常を持つ男性に1日2gのマカを12週間摂取させたところ、精子の濃度が有意に改善したと報告されました。
ただし、過剰摂取による副作用や体質的に合わないケースもあるため、注意しましょう。
1.過剰摂取は逆効果になることもある
研究によれば、マカは比較的安全とされていますが、まれに不眠や下痢・ホルモンバランスの変化などの副作用が報告されています。
これらの副作用は特に、高用量を摂取した場合に起こりやすいため、適切な量を守ることが大切です。気になる症状があれば、すぐに医師に相談しましょう。
また、マカの成分は他のサプリや薬と相互作用する可能性もあるため、併用する際は注意が必要です。医師や薬剤師に相談のうえ、使用を検討することをおすすめします。
2.マカが体質的に合わないケースもある
マカは、人によっては体質に合わないこともあります。2021年の研究によれば、マカの成分(アルカロイドやマカミドなど)は個人の体質によって反応が異なる可能性があると指摘されました。
マカは色や栽培環境によって成分が変化し、効果や副作用の出方も人それぞれです。まれに、ホルモンバランスの乱れなどが出現することもあります。体調に変化を感じた場合は使用を中止し、医師に相談しましょう。
さらに、マカは甲状腺に影響を与える可能性のあるグルコシノレートという成分を含んでいるため、甲状腺疾患のある方は特に注意が必要です。
男性が妊活を続けるために大切な3つのこと
ここでは、男性が妊活を続けるために大切なことを解説します。ひとつずつ見ていきましょう。
1.ストレスをためない
妊活中の男性にとって、ストレスをためないことは重要です。2024年の研究では、心理的ストレスが精子の質に悪影響を及ぼす可能性があると報告されました。
特に体外受精では、採卵日にストレスが強いと精子の運動率や形態が低下しやすいとされています。妊娠の可能性を高めるためにも、意識してリラックスできる時間を日常に取り入れましょう。
たとえば、以下のような手軽な方法がおすすめです。
- ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる
- 散歩や軽いジョギングをする
- 深呼吸や瞑想を毎日数分行う
自分に合った気分転換を取り入れることで、心身のバランスを保ちやすくなるでしょう。
2.生活習慣を整える
喫煙や過度な飲酒、運動不足などの生活習慣の乱れは、精子の質に悪影響を与えることがわかっています。精子の運動率や形態、DNAの損傷に関与する可能性も指摘されています。
- 喫煙:精子DNAの損傷のリスクを高める
- 飲酒:ホルモンバランスを乱し、精巣機能に影響する可能性がある
- 睡眠不足:テストステロン(男性ホルモンの一種)の低下に関係する
(出典元:Leisegang & Dutta.,2020. Do lifestyle practices impede male fertility?)
禁煙、栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠などを意識しましょう。妊活に取り組むうえでは、生活習慣を見直すことが大きな一歩になります。
3.専門家に相談しパートナーと一緒に取り組む
妊活は、パートナーと一緒に取り組むことが大切です。研究によれば、不妊治療やカウンセリングにカップルで参加することで、妊娠率の向上やストレス軽減につながることが報告されました。
(出典元:Sharma & Jamwal.,2022. Infertility: Stress could be the cause)
心身のケアを意識することで、妊活へのモチベーションも維持しやすくなるでしょう。不安や疑問がある場合は、専門家のサポートを受けることもおすすめです。
Cuepodには、妊活の悩みに寄り添うケアコーディネーターが在籍。必要に応じて、カウンセラーや医師など専門家にお繋ぎしています。一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
男性向けの妊活サプリに関するよくある質問
ここでは、男性向けの妊活サプリに関して、よく寄せられる質問に回答しました。
1.男性はいつから妊活サプリを飲むべきですか?
妊活サプリは、妊活を始める少なくとも2〜3か月前からの摂取がおすすめです。精子の生成には、約74日かかるとされています。
しかし、近年の研究では個人差があり、42〜76日と幅があることもわかってきました。妊活の成功率を高めるためにも、早めに準備を始めましょう。
(出典元:一般社団法人日本がん・生殖医療学会, 男性の方へ)
また、精子の質は加齢や生活習慣の影響を受けやすいため、妊娠を意識したタイミングで栄養補給を始めることが理想的です。
2.男性向け妊活サプリはドラッグストアで買える市販品でも大丈夫ですか?
市販品でも、成分や含有量を確認すれば有効なサプリもあります。ただし、過剰摂取や科学的根拠の乏しい組み合わせには、注意が必要です。
たとえば、葉酸と亜鉛の併用はよく見られます。しかし、一部の研究では有効性が示唆されているものの、大規模な研究では併用による精子の質や妊娠率の有意な改善は確認されませんでした。
厚生労働省でも、一部の健康食品には科学的根拠が不十分なケースがあると注意喚起しています。妊活サプリを選ぶ際は、含有量や安全性、信頼性の観点が重要です。
成分量が基準を満たしているか、過剰摂取のリスクがないか、GMP認証などで製造の信頼性があるかを確認しましょう。妊活サプリは、信頼できる製品を選ぶことが大切です。
3.妊活中の男性に必要な栄養素はどれくらいですか?
男性の妊活中に必要な栄養素は、体質や生活習慣によっても異なります。たとえば、コエンザイムQ10(200〜300mg/日)は、精子の質の改善に有効とされています。
また、厚生労働省「日本人の食事摂取基準」によると、成人男性の1日あたりの推奨摂取量は以下のとおりです。
- 葉酸:240μg(枝豆・アボカドなど)
- 亜鉛:10mg(牡蠣・豚レバー・カシューナッツなど)
- ビタミンC:100mg(パプリカ・ブロッコリーなど)
- ビタミンE:6~7mg(アーモンド・かぼちゃなど)
(出典元:厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書)
ビタミンCは活性酸素から精子を守り、ビタミンEは抗酸化作用により精子の老化やDNA損傷を防ぐ働きがあるとされています。ただし、自己判断でサプリを飲むと過剰摂取にもつながるため、注意しましょう。
まとめ
男性の妊活では、葉酸や亜鉛、マカ、コエンザイムQ10などのサプリメントが精子の質に良い影響を与える可能性があります。
ただし、すべての人に必須というわけではありません。体質や生活習慣によって、必要な栄養素は異なります。
妊活は、パートナーと一緒に取り組むことが大切です。サプリの選び方や摂取のタイミングに迷ったら、専門家に相談しましょう。
Cuepodでは、あなたの体の状態に基づいて個別にプランをご提案いたします。ケアコーディネーターによるヒアリング、医師や栄養士への相談、適切なサプリ選びのサポートなどが受けられます。





