30代は、周りの妊娠・出産の報告が特に多い年代です。ときには一人目の妊活に必死なタイミングで、二人目、三人目の出産報告を耳にすることもあるかもしれません。
「こんなに自分は頑張っているのに……」「何がダメなの」「どうして自分のところには赤ちゃんは来てくれないの」と、モヤモヤして悲しく、どうしようもない虚無感に襲われてしまうこともあるでしょう。
妊活中であれば、誰でもそのような気持ちになることはあります。まずは「おめでとう」と祝福の言葉をかけることができた自分を褒めてあげてください。素直に喜べない自分を責める必要もありません。
そのうえで、どのように自分の気持ちと向き合い、対処すればよいのかを、この記事ではお伝えしていきます。
つらい気持ちをずっと一人で抑え込んでおく必要はない
いつまでもつらい気持ちを抑え込んでおく必要はありません。一人になれば思いっきり泣いても大丈夫です。今の気持ちを紙に書きなぐってシュレッダー等で処分してしまうのもおすすめです。ただ、SNSや日記など、残るものに書くことはおすすめしません。
友人や知人の妊娠を素直に喜べない気持ちは誰にでもあるものです。ただ、そのときのモヤモヤした感情を後から見返したくない人がほとんど。気持ちを吐き出したら、書きなぐった紙は処分してしまいましょう。
また、妊活以外に何か夢中になれるものを見つけておくのもいいでしょう。ただ、お酒やギャンブル、買い物など依存性の高いものはお勧めしません。体を動かすことや、好きな映画やお芝居を見るなど、一時でもいいから妊活を忘れられる趣味を持っておくのも良いかもしれません。パートナーと妊活の悩みや辛さを共有できるなら、共通の趣味を持つのもいいかもしれません。
ただし、数日にわたって眠れない、食欲がない、何もやる気が起きない、朝起きられないなどの症状がある場合は、自分で解決しようとせず、心理カウンセラーに相談したり、必要に応じて心療内科の受診を検討してみてください。

SNSと距離を置くのもひとつの方法
SNSを見ていると、どうしても友人の妊娠・出産・育児の投稿が目に入ることもあります。一番の解決方法はSNSからいったん離れてしまうことです。SNSから距離を置いて、その時間を他に夢中になれることに使うのも有効です。
ただ、SNSがさまざまな情報源であり、今さら距離を置くのは難しいという方も少なくないかもしれません。その場合は、新しく別のアカウントを作るのがおすすめです。今までのアカウントはそのままに、別のアカウントをメインに活用することで、友人の妊娠や育児の投稿が入ってこなくなります。それだけでも気持ちがだいぶ楽になりますよ。
また、リアルな友人との付き合いも無理して頑張る必要はありません。仕事が忙しいなど、何かしらの理由で断るのもひとつです。本当に仲の良い友人であれば、不妊治療をしていること、今は治療に忙しくて約束ができないことなどを話してもいいかもしれません。ただし、人によっては善意で根拠不明のアドバイスをしてくることもあるので、誰にどこまで話すかは自分で見極めることが大切です。
焦りから怪しげな情報に振り回されないように注意を
友人の妊娠・出産報告に焦って、ネットやSNSでいろいろと調べているうちに、信ぴょう性の低い「妊活法」に出会ってしまうこともあります。そうしたものに振り回されて、時間もお金も消耗してしまう人は少なくありません。
妊活に焦っているときこそ、少し立ち止まって冷静に考えることが大切。年齢にもよりますが、自己流の妊活を1年ほど続けている場合は、パートナーと共に不妊治療が可能なクリニックを受診し、医師に相談することをおすすめします。







