焦る気持ち、不安な気持ちを認めてあげよう
3年も不妊治療を続けていれば、周りの妊娠に焦りを感じるのはごく普通のことです。まずはその気持ちを否定せず、「焦るのは当たり前」と受け入れてあげましょう。
焦りを認めたうえで、「周りは周り、自分は自分」と切り離して考えることが大切です。妊娠への過程には医学的に解明されていない部分も多く、努力だけではどうにもならないこともあります。自分ではコントロールできない部分で誰かと比べても、余計につらくなるだけです。
SNSなどを通じた妊活・不妊治療コミュニティが、かえって焦りの原因になることもあります。つらさを共有できる面がある一方で、他人の妊娠報告に触れる機会が増え、モヤモヤしてしまうこともあるからです。
治療から少し離れる時間をつくる
不妊治療を3年続けていると、生活の大半が治療中心になってしまうことがあります。仕事をしていなければなおさらです。時間があればネットやSNSで妊活・不妊治療の情報を検索してしまう……そんなことはありませんか?
もちろん気になることを調べるのは大切ですが、ときには妊活や不妊治療の情報から距離を置くことも必要です。通院以外の時間は、不妊治療以外に何か夢中になれることに取り組んでみるのもおすすめです。
出かけることが好きなら、テーマを決めていろいろな場所に足を運んでみてもいいでしょう。小さな子どもを見かけると治療のことを思い出してしまうのであれば、大人向けの場所を選んでみるのもひとつの手です。
一人で過ごすのが好きなら、自宅で楽しめることを探してみましょう。お菓子作りや手芸など、時間を忘れて没頭できるものは意外と多くあります。資格取得の勉強にチャレンジするのもいいかもしれません。

一人で抱え込まず、今後を整理してみる
追い詰められた気持ちを一人で抱えていると、考えれば考えるほど堂々巡りになってしまい、かえって落ち込んでしまうことがあります。そんなときは第三者に話を聞いてもらいましょう。言葉にすることで気持ちが落ち着き、頭の中が整理されることもあります。
話を聞いてもらうなら、通院しているクリニックのカウンセリングを受けるのがよいでしょう。もし難しい場合は、行政の相談窓口を利用したり、オンラインで不妊カウンセリングを行っている人を探したりするのもよいでしょう。ただし、個人カウンセラーの質はさまざまで、中には怪しいビジネスの入り口になっている場合もあるため、選ぶ際には注意が必要です。
カウンセラーに話すときは、上手にまとめて話す必要はありません。まずは思っていることをそのまま伝えてみましょう。
不妊治療を始めて3年経っているなら、一度医師と今後の治療方針を相談してみてもいいでしょう。年齢や原因にもよりますが、同じ治療を繰り返すより、新しい治療や検査に踏み出したほうが気持ちが前向きになれる場合があります。
もし今のクリニックで新たな選択肢が望めないのであれば、転院を視野に入れるのもいいかもしれません。
焦る気持ちが生まれるのは、これまで真剣に治療に向き合ってきた証です。その気持ちを否定せず受け入れたうえで、他人と比べすぎないこと、情報から距離を置く時間をつくること、一人で抱え込まず誰かに話すこと、そして今後の治療方針を整理すること——こうした方法を試してみてください。
不妊治療をしている限り、焦りは消えないかもしれませんが、焦燥感とうまく付き合っていく方法が見つかるかもしれません。必要なときは、周りの力を借りながら進んでいきましょう。













